cNotes 検索 一覧 カテゴリ

年末年始のスパム受信数の推移

Published: 2011/01/29

年末年始にスパム数の減少が観測されていました。今現在は復活していますが、その推移についてまとめてみました。

一年分を見るとこんな感じ。○の部分がこの年末年始の減少部分。

拡大するとこう。

12/25に急に減少し、1/10〜11にもとの水準にもどっています。まさに冬休み。

スパム送信元の国別に分析するとこうなります。

どのくらい減ったか。

送信国減少前の何%まで減ったか
US 0.96%
BR 23.06%
IN 34.75%
RU 53.58%
VN 11.62%
GB 4.95%
UA 56.25%
IT 9.17%
DE 18.27%
FR 20.88%
KR 27.59%
RO 18.99%
ID 12.50%
PL 25.86%
SA 11.39%
ES 8.64%
TH 42.19%
AR 33.06%
PK 6.72%
IL 48.84%

US(米国)が極端に減っています。その他GB(英国)、IT(イタリア)、ES(スペイン)、PK(パキスタン)が10%以下になってます。RU(ロシア)、UA(南アフリカ)はなんとか60%弱の水準が保たれていますが、その他各国は半分以下。

ただしグラフのとおり今現在は元の水準にもどっています。

スパム送信システム、関連のbotnetの活動がお休みだったのでしょう。

マルウェア添付、感染誘導関連のspamの観測数は縮小されたままですが、Canadian Pharmacy復活のように数ヶ月休んでいたスパムも復活しはじめていますし、Happy New Year Mail --- New Fast-flux botnet ?のような新しい?fast-flux botnetも現れています。

2011年版のspam関連の活動も注視していきましょう。

[カテゴリ:spam観察日記]

by jyake